造形作家の玉田多紀さんのダンボールアートがすごい
造形作家の玉田多紀さんが作るダンボールアート。生命が吹き込まれているようです。
「骨組みから肉づけ、皮膚などすべてダンボールでできています。ダンボールで作ったものは劣化していくから、生きていて呼吸しているようでいいなと。生と死という流れのある動物や植物を作ったら面白いのではと思ったんです」
なるほど。劣化していくことがアートとしてはプラスと判断したんですね。たいていのアートは残すための素材を使っているような気がしますが、ダンボールの場合はそのうち劣化しますので、その性質が作品が生きているという印象と重なるということでしょう。
アートというのも大変な作業ですよね。こうやってダンボールで当物が作れるとわかったら、他の人でも作れるでしょう。ただ、ダンボールを使って動物を表現するんだ、ときめるところまでが難しい。
技術的なものよりも、独創性が問われるというところがアートの難しいところであり、面白いところであり、価値なのかもしれません。