食ビジネスがなんだかしっくりこない件
ビル・ゲイツ、リチャード・ブランソン、セルゲイ・ブリンそうそうたる世界のIT長者が食ビジネスと呼ばれるアグリテック(農業×テクノロジー)、フードテック(食×テクノロジー)企業に投資しているそうです。
解決すべく課題は、、、
1.2050年には約100億と予想される世界の人口に対する食料不足問題
2.先進国における摂取カロリー過多問題
3.食糧生産による環境汚染問題
などがあるそうです。
1と2はなんだか矛盾するような内容ですけど、食料廃棄、食品ロスの問題はこの矛盾を映し出しているのではないでしょうか。
3は最近いろいろと言われているプラスチック汚染もその一つだと思いますし、よく言われるのが家畜が出すガス(ゲップやおなら)による二酸化炭素の増加。そしてあまり気づかない人もいるかもしれませんが、農業も地球の資源を確実に使っているわけで、その影響は畜産業よりも大きいような気もします。地球を使いたい放題に使っているわけですから。無農薬だから、というのは非常に表面的なことであって、作物を作るということはそこの生態系を壊している、という可能性もあるわけです。だってそれまではそこの土地を他の生物が利用していたわけですから。
そこにきて、この記事にかかれている完全食。ん?なんだかぴんとがずれているような?1,2,3のどれを解決するのだろう。2かな。でも本当に完全食があれば2が解決されるのかな?
なんとなく感じるのは、人間を食べ物を消費する機械のように扱って、そこにどんな栄養を注入すればいいのか、ということを機械的に行おうとしているのではないか、ということです。そしておいしさが足りないとかっていうと、ちょっと甘味を加えて・・・みたいなことが行われそうな気がします。
食事というものを人類だけではなく、地球環境という点からも見ていかなくてはいけないのではないかと思う次第です。