グレインフリーのキャットフードって結局どうなの?
グレインフリーのキャットフードについての記事を見ているとどっちなのかわからなくなってくる。
グレインフリーが出てきた経緯的なもの
猫は肉食。そして穀物食べるとアレルギーが出る可能性がある。これがグレインフリーが出てきた最大の理由ではないでしょうか。ネコ科の動物には言わずと知れたライオン、トラ、チーター、ヒョウ、ジャガーなど早々たる肉食獣がいます。猫だってああいう肉食獣と同じなのです。鹿やイノシシを襲ったりしませんが、野生の猫であれば鳥を襲ったりはしますよね。
元々は肉食獣。だから猫ちゃんのご飯だってお肉中心、つまりグレインフリーなものをあげるべき。そして元々食べてこなかった穀物をあげるとアレルギーが出てくることがある。これは人間もグルテンフリー、カゼインフリーといったことをするようになってきたこととも関係しているかもです。ペットには残飯をあげていたという時代もありますが、今では大事な家族という認識をされていますので、猫ちゃんの健康も考えなくてはいけません。
グレインフリーへの反論
一方でグレインフリーのキャットフードへの反論もあります。
まずは猫ちゃんだって穀物、草を食べてきたというもの。ただし、それは草食動物の内臓を通じて。ライオンやトラは獲物を捕らえると内臓から食べると言います。内臓の栄養価が高いからというのがその理由なのかもしれませんが、グレインフリー反対派はそのことを通じて穀物、草を食べてきた、と言っているのです。若干強引な気もしますが・・・
次に栄養面の効果です。確かにネコ科の動物は肉食獣ですが、食べる相手は草食獣です。つまり間接的には草食動物が食べたものを食べている、というのは正しいでしょう。そして草食動物を通じて栄養を摂っているというのも正しいでしょう。
さらにグレインフリーといった場合の原料ですが、単純にお肉という感じになるかと思います。内蔵も使われているかってちょっと微妙です。もしグレインフリーのキャットフードの原料が草食動物の内臓まで含んでいたらいいのかもしれませんが、なかなか難しそうです。そうなるとグレインフリーのキャットフードでは栄養が偏る可能性はあります。
最後にコスト面です。グレインフリーであれば少し高めの価格設定ができるらしいのですが、穀物を混ぜてしまうとそういうわけにいかないのだとか。
猫ちゃんには何をあげればいいか
で、結局どうなのかというと、まずはアレルギーがあることが確認できたならすぐにそのアレルギーを外した食事にすべきでしょう。これは間違いないです。
次に必ずしもグレインフリーでないといけないかというと、栄養面から若干偏りが出てくると思われます。肉食獣は内臓含めて草食獣を食べていたのに、キャットフードに使われている原料がモモ肉だけ、とかだと栄養的には偏ります。これを補うために穀物入りでもいいのではないかと思います。コストのこともありますしね。
ただ、やはり元々は肉食獣ですからグレインフリーな食事も与えてあげると本来の栄養バランスに近づくのではないでしょうか。