ゲロル日記

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クレイジー・リッチ!のコンスタンス・ウーに首っ丈!

クレイジーリッチ!(原題:Crazy Rich Asians)に主演しているコンスタンス・ウーは最高です。ニューヨークの大学で若くして経済学のゲーム理論の教授として鞭を取る役を演じている彼女は、ボーイフレンドから、今度の休みにもっと西の方に行こうと言われます。確か最初ワシントンくらいかなーなんて会話をしていたような・・・(記憶が正しければですがw)しかし、それは彼氏の故郷シンガポールへの旅行でした。

www.newsweekjapan.jp

コンスタンス・ウーのみならず、いろいろとこの映画に出演した人達への取材や報道はなされてます。記事にもあるように、

案の定、主演男優のヘンリー・ゴールディングが「十分にアジア系でない」として(父親はイギリス人、母親はマレーシア・サラワク州出身のイバン人)、ツイッターには「ホワイトウォッシュ(有色人種の役に白人を起用すること)」だと批判する声が上がった。 

 となりましたが、本人は確かインタビューか何かで、批判を一蹴してます。というか、こういった見方自体がアジアを知らないことだ、といった反応だったと思います。どういうことかというと、アジアというのはいわゆる西洋の人が思っている以上に多様だということです。

まず、アジア人という人種はいませんね。様々な人種が混じっていますし、様々な宗教が混じっています。そしてその混じっている中には欧米の血や欧米の文化も入ります。そうしたミックスされた状況こそがアジアという世界を形成しているのかもしれません。だから、父親がイギリス人だからといって、この映画のコンセプトを壊すものでもなんでもないわけです。確かそんな反応をしていたと思います。

コンスタンス・ウーの演技も素晴らしい

そしてコンスタンス・ウーのレイチェル・チュウの演技も素晴らしいですし、ストーリーも素晴らしいです。というかストーリーとしては、コンスタンス・ウーは彼氏の家族、特に母親に受け入れてもらえません。さらにコンスタンス・ウー自身の母親が話していなかった父親との過去を調査されて、逆に詰問され、窮地に立たされます。そして、コンスタンス・ウーは母親と一緒にニューヨークに帰ろうとするのです。

しかし、帰る前に彼氏の母親を呼び出します。それも雀荘に。そして何をするかというともちろん麻雀です。中国系の共通文化は麻雀ということですね。そこでの打ち方がなんともすばらしいのです。

コンスタンス・ウーは上がれたのです。役はできていたのです。しかしあえて彼女は八ピンを切ります。その八ピンは彼氏のお母さんへの振込みとなります。それを冷静に見た後、彼女は自分の手を公開します。つまり、八ピンを切る必要はなく、わざと切ったということを彼氏のお母さんに知らせるために。

これは、自分が彼氏と結婚をせずに去ることと麻雀を重ね合わせたのです。このシーンはかなり感動的というか、彼女の意思の強さみたいなものを感じる場面です。

コンスタンス・ウーの親友役ぺク・リンを演じたオークワフィナも話題になりましたよねー是非見てない人は見て欲しいです。