ゲロル日記

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マツキヨはドラッグ業界1位ではなかった!

マツキヨと言えば都心では一番のドラッグストア、少なくとも売上は断然トップなのかなーなんてイメージを漠然と持っていました。ウエルシアも最近はよく見るようになりましたが、中小連合というイメージでしかありませんでした。しかし・・・

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あれま。5位転落の危機ってことは現在4位ってことですね。そしてこの売上ランキングを見ると結構差がついてしまっていますし5位との差は9億円。

ドラッグストア売上ランキング

マツキヨの戦略

記事を読むとどうやら、

・22年間マツキヨは売上高1位を誇っていたが、2016年度にウエルシアHDとツルハHDに抜かれた

・拡大路線より合理化を優先。

・従来のドラッグストアとは異なる都市型のドラッグストア「マツキヨラボ」を開発し、独自色を打ち出そうとしている

ということのようです。

 

単純な拡大路線だといつかは限界がきますからね。マツキヨが全盛だったころ、なんだかドラッグストアは楽しい空間だったような気がします。行くだけでいろんな新しい商品があって、なんだか買いたくなるような雰囲気です。ただ、最近はもうどこにでも同じような店舗がたくさんあって、どこで買おうと別に違いはわからないなーというのが正直な感想です。もちろんこだわっている人はいるかもしれません。ポイントとかもあるのでしょう。でも逆に言うとそういったところでしか差別化できていないということなので、おそらく今後amazonなどにもシェアを取られていくのではないでしょうか。だって店舗に行く必要ってあまりないですし、ポイントもそこまでこだわりたくないので。それよりは、重い荷物を運びたくないとか、外出したくないという事情を優先させたいなーと思っています。

今後のドラッグストアの戦略は?

前提は国内市場が縮小傾向であることです。これに対してどのように対応していくかですね。

1つは現在の上位2社のように拡大路線を継続する方向です。ウエルシアHDとツルハHD。とにかく面を取るといった感じで、記事にもツルハHDは売上1兆円を目指すとのことです。店舗を増やしてトップライン伸ばしていく戦略ですね。縮小スピード以上に拡大をさせていくのかもしれません。

一方で、マツキヨは差別化をどんどんと進めたいのだと思います。従来の市場は縮小しているので、別の市場を作り出そうということでしょう。それが顧客に対するコンサルのような対応になるのでしょう。

マツキヨラボは通常のドラッグストアの機能に加え、薬剤師や管理栄養士、ビューティースペシャリストといった専門スタッフが健康や美容についてサポートするのが特徴だ。

顧客のニーズはパーソナライズ化してますので、きちんとニーズがつかめればここには市場はあるような気がします。従来の小売、単純に仕入れて売るとは異なる業態になるので、そこでどう利益を上げていくか、ということについては少しチャレンジングなのかなとは思います。というのもマツキヨの顧客は決して富裕層といった感じではないので、コンサルのようなサービスをしても単価が上がるとは思えないからです。少し高級路線に絞って単価の高いお客様を対象にしたいところですが、そうするとデパートなどと競合するので難しいところですね。

 

中国からの旅行客による爆買いが期待できなくなりましたので、新たな戦略構築は必須でしょうね。